かっさ(刮痧・グアシャ)について
about guasha
◆ 新陳代謝を促し、
「気」と「血」の流れを整える
中国の考えでは、 “経絡”という、
全身に巡らされた『気』と『血』というエネルギーの通り道が
あります。
呼吸や食べ物によって体内に取り込まれた栄養分、水分、空気は、“ 五臓六腑(ごぞうろっぷ)”
と呼ばれる、『心』『肝』『脾ひ』といった臓器に運ばれ『気』や『血』となり、
それらが内臓から体の表面につながる経絡を通って、体のすみずみに運ばれていきます。
経絡は皮膚と内臓との連絡通路でもあり、スムースにつながっていれば、
肌の栄養は満ちているので、うるおいとツヤのある若々しい美肌をキープすることができるのです。
しかし、ストレスや疲労、暴飲暴食などによって、体内環境が乱れ、
「気」と「血」の流れが滞ると、健康を損ない、老化の加速度を速めることになります。
『かっさ』は、滞った『気』と『血』の流れを整え、新陳代謝を促し、
老廃物の排出をサポートしていき、身体全体の機能の活性化を図り、
人が本来もっている自然治癒力を高める自然療法です。
手業で、水牛の角や石、ミツロウでできた板状のへら・プレートなどを使って、皮膚をこすります。
◆ 【「痧(さ)」と「瘀血・オケツ」】
刮痧プレートでからだをこすると、滞っている、悪い部分が
皮膚表面に赤い斑点のようなものとしてでてきます。
この赤い斑点のようなもののことが「痧(さ)または(しゃ)」です。
日本語では「悪血」「汚血」などと書いてオケツと読む場合がありますが
カラダの中の不要な血、めぐりの悪くなっている血のことです。
「オケツ」は人間にとって老廃物で,あり毒素です。
『かっさ』は皮膚を擦って汗腺の活動を活発にさせ、この老廃物であるオケツを人体の内部から
引き上げる際に「シャ」と呼ばれる、皮下出血のような赤点が皮膚表面に現われます。
ただし、「オケツ」の無いところには「シャ」は出ません。
症状により現われる量と色は異なり、個人差はありますが、
「シャ」は汗や尿として排泄され、一週間ほどできれいに消えます。